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探究心を深める「東京大学訪問」2025/07/30

7月24日(木)に夏季特別企画「東京大学訪問」を実施しました。

中高合わせて53名の生徒が参加しました。東京大学工学部棟の重要文化財の校舎で、姫野武洋教授による「航空宇宙学」のご講義を拝聴しました。また、東京大学・スイス連邦工科大学で学ばれて現在東大発ベンチャー企業で働いている20期卒業生や、東大大学院生としてJAXAで研究中の33期卒業生に、お話をお伺いしたり、学内を案内をしていただいたりしました。高校生は、東大生の36期卒業生とお話をして様々なアドバイスももらいました。学問の最先端に触れ、一人ひとりが探究心を一層深めることができました。

※参加生徒による講義への感想(一部抜粋)
・緻密に試行錯誤しながら、何度も何度も失敗をしてようやくゴールに辿り着けるシュミレーション作成が特に感慨深かった。私は、最近どの場面においても失敗を恐れるがゆえにトライアンドエラーすることからさえも逃げてしまうことが多い。しかし、本日のご講演で、成功するためには失敗がつきもので、トライアンドエラーをしないと成功するためのスタートラインにも立てないのだと気づくことができた。今後は失敗を恐れず、多くのことにチャレンジしていきたい。
・講演で最も印象に残った話はロケットや探査機内で暴れる液体燃料をいかに予測して制御するかという話だ。ロケットが発射する時は軸が通ってないと正確に打ち上げられないし、探査機が惑星に着陸する時も天井に燃料が当たって転げてしまう可能性があるので、液体を安定させ、表面張力を上手く利用しつつ操る技術の必要性がよく理解できた。実際の実験映像や画像等も使用しながら講演していただいたのでとてもわかりやすかった。
・地上での試運転ができないことがらについては、模型を用いてそれを表し、さらに映像としてデジタル化すればよいという話が印象的だった。また、無重力空間で表面張力が作用している様子を観察できることについて、研究が進んでいると感じた。最後に工学部とは何かという話があったが、自分が考えていたことにピッタリ合ったため、今後も進路を変えずに行こうと思った。
・最近物理で復習した振り子の周期や万有引力についての式が出てきて、高校物理がいかに大事かを実感した。宇宙を専門とする学部が具体的に何を研究しているかを知れて良かった。