進路指導

大学入試合格実績

合格実績はキャリア教育の成果の現れといえるでしょう。

2023年度大学入試を振り返って
 
 穎明館の玄関には,校訓「人生は何事に依らず,その目標は高く設定するべきである。その推進には高い知性と理性を必要とする」が掲げてあります。この校訓の通り,穎明館には国公立大学,難関私立大学,医学部を志す生徒が多くいます。目標を高く掲げ,第一志望大学合格にこだわり,それに向けて実によく努力をします。それをサポートするのは,中高一貫教育の良さを生かした6年間のカリキュラムと,面倒見の良い穎明館が誇る教員の熱心な教科指導です。
 低学年の間はとにかく基礎を大事に学習します。授業の中で,宿題,小テスト,課題が多く出され,復習のための指針も示されます。さらに,指名者補習や発展講習などを通じて知の体力を蓄えていきます。中学1,2年生のうちに学習習慣を身につけることが大切ですが,4年前から導入された放課後学習支援システム「EMK未来サポート」により,学校中心の学習スタイルが身につけやすくなりました。高校2年生までは5教科のバランスのとれた学習を行って総合力を身につけます。 
 当然のことですが,大学受験では目標を高く掲げ,第一志望大学への強いこだわりをもつことに加え,早い時期から勉強をスタートすることが合格への近道です。穎明館では高校1年生の時からキャリアガイダンスなどを通じて将来のビジョンを持たせ,高校2年の学校祭終了後から受験に向けて本格的に意識を切り替え,受験への準備を整えていきます。そして高校3年生の授業では,受験に直結した内容で実践力を磨いていきます。
 2023年の卒業生172名も将来について真剣に模索し,悩みながらも高い目標を掲げて受験に臨みました。この学年は高校入学直前期にコロナ禍に突入したため,それまで準備を重ねてきたUSAカナダ体験学習も行えず,我慢や諦めが求められる苦しい日々が続きました。行事も部活動も,リーダーとして活躍すべき時となっても,これまで先輩方から引き継いできた伝統に基づいて計画してきたことを諦めざるを得ない状況で,何度も何度も打ちのめされました。けれども,そのような中で互いに声を掛け合い,何があっても顔を上げ,創意工夫を凝らして諦めずに前へと進む「強い意志,強い力」を身につけていったのです。その集大成が大学受験でした。学年目標「栄光への道を走り抜こう!」のもと,多くの生徒が第一志望への挑戦を貫き通し,最後の最後まで粘り強く闘いました。諦めない粘り強さを持つ生徒たちは,諦めさせない教員の手厚い指導に支えられ,東京大学を始めとした志望大学に現役合格をしました。そして,合否に関わらず,「意志を貫いて自分の可能性に挑戦した経験は,人生の大きな自信となりました」,その言葉を残して36期生は新たなるステップへと飛び立っていきました。穎明館で不屈の精神を培った卒業生たちには,輝かしい未来が待っていると確信しています。
 これからも,高い志を持つ生徒への最大限のバックアップを行い,各生徒が自信と誇りを胸に卒業できるようにしていきます。
 
2023年大学合格者数