入試問題の傾向と対策
「入試問題アドバイス」は、穎明館中学校の中学入試に向けて、5教科(国語、算数、理科、社会、英語)の 主任がそれぞれ傾向と対策を解説しています。受験勉強にぜひお役立てください。
国語
出題形式と問題の特徴・対策
形式
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1 (一)小説45点。設問10問程度。
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2 (二)論説文45点。設問10問程度。
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3 (三)漢字10点。書き取り5問。
特徴・対策
- 小説は登場人物の心情に関する問題を中心に、情景描写や語句、表現に関する問題など。
- 論説文は主題と論拠に関する論理を問う問題を中心に、語句や表現、文法に関する問題など。
小説、論説文の問題ともに記述問題(20字~60字)が3、4題あり、配点も高めに設定しています。
また、記号選択の客観問題や空欄補充、同一表現、対比表現を見つける抜き出し問題など、幅広い設問を予定しています。
国語の勉強はまず漢字・語句の語彙学習と多くの文章に触れ、早く読み、何が書いてあるか、まとめる訓練を積み重ねることです。そのために、日々読書、文章を読むことは欠かせません。物語・小説だけでなく、新聞や雑誌、そして国語の問題集の文章を数多く読み、解釈していくことで、理解する能力を養ってほしいと思います。
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算数
出題形式と問題の特徴・対策
形式
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1 (1)計算4~5問。
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2 (2)小問4~5問。
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3 (3)~(5)大問。各設問は3~4問。
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(1)~(4)は解答用紙に答えのみ記入。
(5)は途中の計算、考え方、図なども解答用紙に記入。 設問数は全部で18問程度。配点はほぼ均等。
特徴・対策
主に直観力、処理能力、計算力、といった力を試す問題を出題しています。内容的には、
- 約数や倍数といった整数の問題
- 割合や比、平均、速さに関する数量問題
- 平面図形、立体図形の問題
- つるかめ算、仕事算、過不足算など特殊算といわれる問題
- 規則性の問題、場合の数の問題
など、いろいろな分野からかたよることなく出題しています。
大問の設問は、(1)は解きやすい導入問題で、(2)、(3)と徐々に難しくなっていきます。
直観力、 処理力、 計算力を養うためには多くの入試問題をていねいに解く以外に方法はありません。数多く解いていくと、解法に慣れていきます。そして、よく考えて解いていくことです。 解けなくて気持ちがあせるときもあるかと思いますが、じっくり考えることがもっとも大切なのです。
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理科
出題形式と問題の特徴・対策
形式
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なるべく多くの分野について、偏りなく出題するようにしています。 実験・観察の結果から考察する問題が多く出題されます。 語句を記入したり、記号を選択したりするだけでなく、計算問題、記述問題、絵を描く問題など、多彩な形式で出題されます。
特徴・対策
常日ごろから、実験・観察に気を配ることが大切です。
チャンスがあれば実物に触れてみる、身近な自然現象にはなぜだろうといった関心をもつようにしておく、科学技術の進歩についても、日常生活にかかわる身近なものについては注意をはらっておくことも必要です。
また、動植物などは間近で観察し、スケッチをしてみることも、理科のよい勉強だと思います。
小学校の実験でも、積極的に取り組み、自分で結果をまとめる習慣をつけておきましょう。
教科書だけではなく、問題の題材になるもの、現象はすぐ身の回りにたくさんあります。
小さなことでも、“おや!なぜだろう?”と関心を持って見ることが大切だと思います。
基本的な知識や計算などは確実に解けるようにしておきましょう。
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社会
出題形式と問題の特徴・対策
形式
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1 (1)地理分野
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2 (2)歴史分野
各30点。設問数は各10~17問。
各設問はそれぞれ地理、歴史にとどまらず、融合問題や公民分野の問題、時事問題なども出題されます。
漢字指定あり。都道府県名、県庁所在地、省庁名、憲法の主な条文、歴史上の重要な人物名など。
漢字指定の問題をひらがなで答えてもバツ。
特徴・対策
地理分野でよく扱われる内容としては、以下のものがあげられます。
- 都道府県の特色についての説明文からその都道府県名を答える。
- 統計表から、あてはまる産物・製品などや都道府県名を答える。
- 地図から、その地域の自然環境や産物、人々のくらしについて答える。
歴史分野では、人名や年代を丸暗記するだけでなく、以下のことに注意して学習してください。
- 人物については、その人の業績だけではなく、その人が生きていた時代の特徴をまとめる。
- 出来事については、なぜ(原因)とその後どうなった(結果)のかをまとめる。
- 遺跡や歴史的建造物、仏像、絵画などの文化財の写真や絵をよく見ておく。
