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2026.01.24

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養老孟司先生講演会 ~穎明館創立40周年記念進学講演会~

1月20日(火)に、養老孟司先生をお迎えして、高校1・2年生を対象とした進学講演会を行いました。


米寿を迎えられた養老先生は、2019年以来のご来校となりました。また、優育プロジェクトの的場美芳子先生(医科学博士・動物生産科学)、佐野葉子先生(東京福祉大学准教授)もご来校くださいました。

講演では、生と死、人生についての思いをはじめ、災害の日本史(大災害後の社会の変化など。「方丈記」の引用も含めて)を踏まえた、これからの日本の課題、世界の価値観の変化、さらには尾池和夫先生のご著書『2038年 南海トラフの巨大地震』の紹介など、多岐にわたるお話をしてくださいました。数多くの災害をくぐり抜け、その先を生きていく若い世代へのメッセージが伝わってきました。

講演に先立ち、歓迎プレゼンテーションとして、本校生物部の3代の部長(6年・割田君、5年・杉田君、4年・髙見君)より、自然豊かな穎明館の多様な環境に生息する生物についての調査報告が行われました。それに対して養老先生は、ご自身が昆虫の研究として琵琶湖を調査した際に幻の虫を採集されたご経験を紹介され、高尾山が生物多様性の宝庫であり、希少な昆虫も多く生息すること、その麓に位置する穎明館の地で調査研究を行い続ける意義を熱く語ってくださいました。「生態系の変化が分かるよう、ぜひ継続して調査してほしい」「きちんとモニターしておくことが大事」「将来、貴重な資料になる可能性がある」「今の価値観だけでものを考えない」といった研究活動の根幹となる考え方を伝えてくださいました。

さらに、生徒からの質問に対しては、多くの視点を持つために「考える」ための種として「物事を受け止める感覚」が大切であること、また文章を書く上では「自分に嘘をつかない」ことを大事にしている、というお話などもありました。「自分の本当の状態から出た言葉が一番よく伝わる」という言葉に、生徒たちも大きく頷いていました。

生き方や人生、人と自然の関わり方、そして自然と共に生きる未来について、穏やかに語られる先生のお言葉一つひとつが、胸に深くしみわたる講演会となりました。

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